Big4の中で業務規模が最大のファーム(Big4とは、世界四大監査法人に属しているコンサルティングファームの総称)
就活情報
選考フロー
- インターンの場合:選考のフローは変わらないが、2次と3次の間でインターンシップが開催される。終了後、基本的には3次からスタートの模様。
- 3次面接の前に、1000字のプール志望理由を問われる小論文が課される。
各選考フローの概要とポイント
- ES
i. 聞かれた内容 (サマーインターン)
1. インターンシップの志望動機を教えてください。(250字)
2. 学生時代に頑張ったことを教えてください。(250字)
3. 自分の長所・短所についてエピソードを交えて教えてください。(250字)
4. 困難を乗り越えた経験を教えてください。またそこから何を学びましたか?(250字)
ii. 聞かれた内容(本選考)
1. 人生において、最も大切にしていることを教えてください(350)
2. 学生時代、学業以外に力を入れたことを教えてください(350)
3. これまでの人生の中で最大のチャレンジについて教えてください。
またそこから何を学びましたか?(350)
*インターン経由の場合、三次面接前に上記設問の提出を求められる。
iii. ポイント
1. お題は定番だが、字数が少ないため効率よく構造的に書く必要がある。
2. デロイトの求める人物像に沿いながら、自身のアピールポイントを明確に記載していく。
3. 後の選考でも参考にされるため、入社してから何をしたいのかそこから逆算するなど面接を意識
した内容で記載する。 - webテスト
i. 形式
1. 所要時間:一時間半
2. 会場:オンライン
ii. 種類
1. TG-web(言語・計数・英語・性格)
iii. ポイント
1. 制限時間に対して、問題数が多いため対策は必須。また、他のテストとは異なりかなり論理的思
考力を問われる問題が、言語、係数問わずに多い。ボーダーは高く設定されている可能性がある
ため、入念に対策を行うべき。 - 1次面接(学チカの深掘り)
i. 形式
1. 人数:面接官2人、就活生1人
2. 所要時間:15分
3. 会場:オンライン
ii. 人物面接質問
1. 学生時代に力を入れたこと
2. 苦労した経験
3. どのように工夫したのか
4. なぜ取り組んだのか
5. 批判はなかったか
6. リーダーシップをどのように発揮したか
7. 自身の強みをどのように活かしたか
iii. ポイント
1. 学チカについて矢継ぎ早に質問がくるため、多角的に話せる準備をする。
2. 想定質問を考えながら、深堀対策をすれば問題ない
3. 時間が15分とかなり短いが、1つ話題で15分のため、端的に構造的に話す準備が必要。 - 2次面接(ケース面接)
i. 形式
1. 人数:面接官1人、就活生1人
2. 所要時間:30分
3. 会場:オンライン
ii. ケース面接お題
1. 「アメリカで大ブームとなっている電動キックボードは、利用者の増加により利用制限の緩和が
検討されている。2年以内をめどに新制度が施行されますが、施行にあたって考えられる懸念点
と対応策を検討してください」
2. 「SDGSには17の目標がある。その中で優先的に取り組むべき目標・テーマを挙げ、そう考えた
理由と具体的な施策案を教えてください」
3. 「とある大手新聞社が紙ベースの新聞販売を廃止しデジタル版のみに新聞販売を限定すべきか否
かを、メリット・デメリットを考えた上で発表してください
4. 諸外国と比較すると遅れているものの、日本にも「無電柱化」「電線地中化」を目指す動きはあ
ります。例えば、東京オリンピック、パラリンピック退会を意識した整備計画があり、2017年6
月には「無電柱化推進条例」が可決されました。しかし一方で、実際の「電線地中化」は進まな
い状況です。「電線地中化」が進まない理由と、「電線地中化」を加速するための施策を考えて
ください。
5. あなたは地方自治体の職員です。社会問題となっている歩きスマホについて、「歩きスマホ専用
レーン」を作った場合の実証実験を行うように上司から指示を受けました。どのように(実験を
行う地域、期間、方法など)行いますか?
6. あなたは人事部長です。兼業・副業を導入するかどうかについて検討してください。また、その
際にメリット・デメリットを整理し、導入するのかどうかのスタンスを明らかにしてください。
導入する際は、どのような条件のもとで導入するべきか、導入しないのであれば、どのように副
業のメリットを補完するかを考えてください。その結論を経営会議で発表することを想定して発
表してください。
7. あなたはコンサルタントです。知り合いのアイドルが1年後にコンサルティング企業に入社した
いという相談を受けました。そのアイドルに向けてあなたはどのようなアドバイスをしますか?
8. 近年、スマートフォンを持っている小学生が増えてきている現状です。このことに対して、あな
たは「賛成」ですか「反対」ですか。「賛成」または、「反対」どちらかを明示したうえで、そ
の理由も説明してください。
9. ビッグデータの活用が進む中、物流業界で活用する場合にどの部分でどのようなデータを活用する
ことができるか考えろ
10. 昨今の教育に関して、量的な人員不足に加え、英語やプログラミング等の高度な内容を扱える質
的人員不足に課題がある。どうすればよいか
11. 60年続く老舗の温泉サウナ施設の横に、最新設備の温泉サウナ施設ができました。老舗サウナの
来客人数を倍にしてください
iii. ポイント
1. ケースのお題はある程度プールされている可能性がある。
2. 基本的な思考時間は5分と短いため、かなりの経験が必要。
3. ディスカッションの時間が長いので、相手の意見を踏襲しながら進める技術力も身につけておく
べき。
4. メリットデメリットや、公共系のお題も多いため、構造的に網羅的に考える訓練を積むべき。
5. 逆質問の時間も場合によっては設けられる。
6. かなりの鬼門だと思われる。2割〜3割程度の突破率。 - 三次面接(パートナー面接)
i. 形式
1. 人数:面接官1人、就活生1人
2. 所要時間:30分(本編20分、逆質問10分)
3. 会場:オンライン
ii. 質問
1. 学生時代に頑張ったことや、自己PRを含めて自己紹介して
2. 学チカを教えてください。(深堀)
3. コンサルタントになりたい理由(深堀)
4. デロイトを志望する理由
5. 就活の軸
6. 就活の状況(他社の選考状況)
7. 志望Poolについて何をしているという認識を持っているか、また志望理由について。
8. デロイトにどのようなイメージを持っているか
9. 5年後、10年後にどのようなコンサルタントになっていたいか
10. コンサルタントとしてやりたいこと、成し遂げたいこと
11. インターンや過去の選考についての印象
12. 英語力やデジタルの能力について
ii. ポイント
1. 小論文が課される(コンサルタントを志望する理由を1000字)。また簡単なESのようなアンケート
を記入することにもなるので、内容はしっかりと書く。その内容に沿って質問がくる印象。
2. 基本的には、学チカ、コンサルの志望理由、デロイトの志望理由、poolの志望理由を押さえる。
3. かなり雑談ベースのため、端的に話せる訓練を積む。
4. 想定質問が役に立たない場合があるため、雑談+深堀の訓練を積む。
5. 場合によっては逆質問が20分になるケースもあるので、逆質問は必ず用意しておく。 - 最終面接(パートナー面接)
i. 形式
1. 人数:面接官1人、就活生1人
2. 所要時間:30分(本編20分、逆質問10分)
3. 会場:オンライン
ii. 質問
1. 3次面接での想定質問参照
iii. ポイント
1. 基本的には3次面接と内容や対策はかわならい。
2. パートナーの気分や相性による
3. 3次で厳しい雰囲気、最終穏やか、最終厳しく、3次穏やかと様々であるが、質問される内容は小
論文とESの内容だと思っておけば良い。
4. デロイト、コンサル、であるべき理由を語る。「求められる人物像」より、デロイトでは長期的
な自己成長ビジョンが面接でも重要視される。将来を見据え、何をしたいのか、そしてそれを実
現するためになぜコンサル、なぜデロイトなのかを言語化しておく必要がある。
求められる人物像
- 「日本企業を強くしたい」という熱い思い
i. クライアントの成功・成長がわれわれの成功・成長である。様々な角度・視点からの問いを通じ
て、未来の社会や自分たちの使命を思案し、融合させ、他者を幸せにするため行動を起こすことが
重要と考えます。 - グローバルなマインドセット
i. 「グローバル=英語力」ではない。文化・価値観の違うクライアント・メンバーと共に、混沌とし
た状況下でも平常心で、粘り強いコミュニケーション能力・強いリーダーシップを発揮できる人物
こそ、真の「グローバルプレイヤー」といえるでしょう。 - 特定領域の深い専門性
i. 「過去の栄光」はいらない。今、そして将来にわたって、市場から、クライアントから、真に認め
られる卓越した専門性を身につけているかどうか。それをチームのために惜しみなく提供し、チー
ムと共に問題意識を持ち、その能力を高めたいと考えられるかどうかが重要と考えます。 - 明確な長期的自己実現ビジョン
i. まずは自分自身がどうありたいか。周囲の共感・理解は得られているか。長期的な視野で自身のキ
ャリアを計画し、DTCにおいてその計画を実現したいと考え、自己実現に向けて具体的に行動できる
かどうかが重要と考えます。
求められる人材
- 想像力
i. 今は世の中にないが、これから求められる何かを考える力
ii. また、上記のように考えること自体を好むこと - 利他の心
i. 苦しんでいる人には自分から手を差し伸べる姿勢のこと
1. どれほど優秀でも利他の心やチームを大事にする心がない人はDTCには向かないとされる。 - 自責の姿勢
i. 仮に仕事が上手くいかないこと場合でも、なにか自分に要因があるはずだと捉えて、自主的に課題
に向き合っていく姿勢のこと。
1. 裏を返せば、DTCには自主性を持って自らアイデアやビジネスプランを提示してくれるなら、それ
を叶えられる環境があるということ。
企業情報
主要事項
- 資本金:5億円(2018年5月末時点)
- 従業員数:4,290名(2022年5月末時点)
- 本社所在地:東京都千代田区丸の内
- 代表者:佐瀬 真人
理念
- パーパス
i. Deloitte makes an impact that matters.
“私たちは、クライアントにとって、メンバー一人ひとりにとって、社会にとって、最も価値あることをもたらすために日々挑戦を続ける。” - 経営理念
i. Fairness to society
“経済社会の公正を守り率先してその発展に貢献する”
ii. Innovation for clients
“クライアントの期待を超える知的専門サービスを総合的に提供する”
iii. Talent of people
“各人の個性を尊重し能力を発揮できる生きがいのある場を創りだす”
業務内容
- 最上流の戦略立案からオペレーション変革、テクノロジーソリューションの導入にいたるEnd to Endの変革を網羅している。
i. 戦略・ITコンサルティングはもちろん、監査業務や税務の課題まで、幅広く携われる
ii. プールユニット制を採用しており、初めから専門性を固定せず、幅広い業界・領域の経験を積むこ
とが出来る
iii. プロボノ活動などを通して、社会課題の解決と新産業創造でクライアントと社会全体を支援してい
く
強み・特徴
- コンサルタントがプロフェッショナルとしてあらゆる事業領域を網羅していること
i. 監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーなどグループ会社間で連携したサービス提供を行っている - コンサル業界の中でもグローバル色が強い
i. デロイトトーマツグループは世界に150を超える国と地域にオフィスがあり、社員は総勢34万人以上。世界各国のデロイトトーマツグループが有する強みを生かしてグローバル規模の案件をカバーできる - 若手の教育に力を入れている。
i. 入社後は数ヶ月単位で様々な領域のプロジェクトにアサインされるため、経験を積みやすい。
ii. Deloitte Boot Camp という3ヶ月間に及ぶ新人研修では、コンサルベーシックスキルだけでなく、デジタルやITのスキルも学ぶ。業界No.1の教育プログラムを謳っている。
DTCの特徴
- 多様な専門性をもつプロフェッショナル人材
i. DTCでは、企業のさまざまな経営課題に対応したサービスと、業界・業種ごとの専門的知識と豊富
なプロジェクト経験に基づくサービスを提供するそれぞれのプロフェッショナルが、クライアントと
共に企業課題や社会課題の解決に取り組む。
ii. コンサルタントに加え、エンジニア、デザイナー、データサイエンティストなど、各分野のスペシ
ャリストが集っている。またグループには監査、税務、法務、サイバーセキュリティなどの専門家
を擁し、プロフェッショナルサービスを総合的に提供している。さらに性別や国籍、バックグラウ
ンドが多様なメンバーがチームとなり協働することで、異なる視点で物事を捉え、より革新的な価
値を創出している。 - デジタルアセット
i. ビジネスを成長させるうえで先端テクノロジーの存在は無視できなくなってきている。さらに、取
り組むテクノロジー課題が高度化・複雑化する中において、それらの実行・実装まで一気通貫で対
応できることの重要性も高まっている。
ii. DTCでは、世界で約30拠点のグローバルデリバリーセンターに加え、東京拠点のデロイト コラボレ
ーションハブや、国内初のデジタル人材育成・ソフトウェア開発地域拠点「デロイト キューキャン
パス」(福岡)など、 ITシステムの導入・保守・運用を伴うクライアントの変革を End-to-End で支
援するための機能・体制を有している。 - アライアンス/エコシステム
i. クライアントの複雑な課題を解決するには、様々なプレイヤーとの連携が不可欠である。そこで
DTCは、さまざまな革新的な企業とアライアンスを結び、社外の企業が持つテクノロジー・ナレッ
ジ・リソースを活用して付加価値の高いEnd to Endのソリューション/サービスを提供している。ま
た、産官学を交えたエコシステム形成を推進し、新たなビジネスモデルの構築や社会実装、ルール
形成等の実現へ向け組織横断での活動を促進している。 - デロイトのグローバル/ローカルネットワーク
i. デロイトは、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアド
バイザリー、税務およびこれらに関連するプロフェッショナルサービスの分野で世界最大級の規模を
有し、150を超える国・地域にわたるメンバーファームや関係法人のグローバルネットワークを通じ
Fortune Global 500®の8割の企業に対してサービスを提供している。DTCは、デロイトの各国現地
事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有している。
ii. デロイト トーマツ グループとしては国内に約30都市以上の拠点を持ち、地域に根差したサービス
を提供している。
iii. デロイト独自のアセットTechHarborを用いることで、新規事業開発なども支援できる。世界各国
の情報にアクセスできるため、グローバル展開にも有効的。
参考
- “会社概要 会社を知る”.デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 新卒採用HP. (参照2023/03/26) https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/static/about/index.html
- “激変するマーケットの中、“これからのコンサルタント”に求められる資質とは”.デロイトトーマツ コンサルティング合同会社 新卒採用HP. (参照2023/03/26)
https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/static/about/president.html - “一人ひとりの夢に合わせた、一人ひとりの成長を”.デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 新卒採用HP. (参照2023/03/26) https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/about/personnel.html
- https://typeshukatsu.jp/s/article/industry/consul/c-1087-2/16563/
- https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/strategy/solutions/cbs/drive-open-innovation.html
- https://gaishishukatsu.com/archives/126138
- https://www.onecareer.jp/companies/5/experienceslarge_categories%5B%5D=internship&large_categories%5B%5D=recruitment&middle_categories%5B%5D=interview&order=latest&page=2